大学校長特別講座「おもしろ理数科」(第1回)開催

2022年5月25日

奥田孝一大学校長が、学生に難しくない理数科的なお話をする特別講座「おもしろ理数科」を今年初めて開催。

参加した学生は大学校長と楽しそうに談笑していました。

 

1.開催日時

令和4年5月25日(水) 16:15~17:00

2.開催場所

兵庫県立但馬技術大学校 本館2階 センター教室2

3.講師

兵庫県立但馬技術大学校 大学校長 奥田孝一

4.内容(趣旨)

数学や理科って、実生活では使わない一方、高校までの授業ではいきなり数式が与えられるので、苦手にしていた方は多いですよね。そこで、奥田大学校長が現実の話とかみ合わせながら、説明をしました。

5.講座の様子

 1年生2名、2年生4名の計6名の学生が参加しました。まずは大学校長から数学が苦手かどうかを学生に聞いた 上で、講座がスタートです。

 

まずは数学がどのように私たちの生活と関わっているのかの説明です。中学校で習った連立方程式。未知数がxとyの2個なら、2つの数式があれば、これを代入して答えが求められる。同様に未知数が3個ならば3つ関数。未知数が100万個なら100万個の数式があれば、答えが出るが、時間が余りにかかるので、人間はやりたがらない。非効率。でも、コンピューターなら一瞬で答えが出せる。

 

実はスマホなどのゲームの裏でも、このような計算をコンピューターが行っている。例えば座標(x1,y1)と(x2,y2)を結ぶ直線を原点中心に反時計回りに回転させ、座標(X1,Y1)(X2,Y2)にしようとする。コンピューターは一瞬に計算し、答えを出してる。なので、ゲームのグラフィックス上では、まるで動画のようになめらかに動きます。

 

次は「記号化」の話。リンゴがお皿の上に2個あって、そこに3個を追加する。リンゴの絵を2個、そして追加で3個、描いて、計5個のリンゴの絵になるが、それをみんな「2」「+」「3」「=」「5」と表すようにした。「+」は足すを表す記号。これで世界中の人が理解できる。リンゴを2個ずつ3人に渡すとすると「2+2+2」となるが、これも「かける」を表す記号「×」を使い「2×3」とした。「ー」「÷」も同様で、これが四則演算と言われる。

 

最後は、学生から、説明してほしいとの希望があった三角関数。そもそも、角度と長さは概念が違うもの。この違うものを関連づけるのが三角関数です。この講座の最初に記号化という言葉が出てきましたが、sinθ、cosθ、tanθとも、この記号化の一つだと考えれば、わかりやすいのではないでしょうか。

 

次回は6月22日(水)に開催します。是非、ご参加ください。

 

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