スマートものづくりセンター但馬 特別講話「職業講話」

令和3年12月1日にスマートものづくりセンター但馬の技術コーディネーター村瀬先生・井奥先生より1年生を対象に職業講話が行われました。

(左)村瀬講師 (右)井奥講師

はじめに

今回の講話は、村瀬先生より「生き方や仕事など自分のキャリア設計について考えを深める」という目的でお話していただきました。さらに井奥先生からは「現代で求められる人材とはどのような人材なのか」をお話していただきました。

会社の現状はどうなっているのか?

会社は現状、量から質へと変わっている段階にあります。

昔のように、新卒の学生を大量に採用していくのではなく、いかに自分の会社に合った人材か、会社の利益になり得る人材かを見極めて採用しています。

それでは、社会・仕事・会社とはどのような関係にあるのでしょうか?

これら3つは密につながっています。人は助け合いながら生きている生き物です。この助け合いの状態が「社会」
社会への恩返し、儲けは人様に喜んでもらうためのお駄賃というのが「仕事」、一人でやるのではなく、多くの人の力を集めて社会貢献する場所が「会社」、どれか一つでも欠けてしまうと成り立たない関係になっています。

会社で求められている人とは?

それでは、会社で求められる人というのは一体どういう人なのでしょうか?

まずは、「普通の人」であることです。

普段からよく使う「普通」という言葉の意味を考えたことはありますか?
これは「普く(あまねく)通用する」という意味です。普くとは、どこでも・誰でもといった意味があり、つまりはどこに行っても誰に会っても通用するような人が「普通の人」ということになります。
これは何も難しいことではなく、まずは社会人としての基礎力が求められているというだけの話です。
挨拶がしっかりとできる、言葉遣いや態度がしっかりしている、最低限の四則演算・国語力がある。
このような、「あたりまえ」のことができることが大事というお話でした。

ところで、初対面の人の第一印象はどのくらいの時間で決まると言われているかご存知ですか?
一般的には、約3.5秒で決まると言われています。つまり、挨拶をして自己紹介をするまでには第一印象が決まっているということになります。この間に、声の大きさや態度、身だしなみ等でおおよその人柄を予想しています。
第一印象で損をしないように心掛けることで今後の人生に大きな変化があるかもしれませんね。

仕事をする上で大切なこと

求められる人材は仕事が楽しめる・楽しんで仕事ができる人です。

では、仕事をするときにどのような意識を持てばいいのでしょうか。
まずは、今やっていることに対して、「興味・関心・好奇心を抱く」ことが大切になります。
世の中は常に新しいことに向かって進んでいます。これに興味・関心・好奇心を抱いていないと自分の仕事は同じ作業の繰り返し。いわゆる「やりがいを感じられない」状況になります。

では、どのようにして「興味・関心・好奇心」を抱けばいいのでしょうか?それは、まず、「意識してみる」ことが大切になります。人間は「○○しないでください。」と言われると自然とその事柄について考えたり見たりしてしまいます。これは、その事柄に対して「意識している」状態になっているからです。このように、今世の中で起こっていることについて意識的に見ることで「興味・関心・好奇心」を抱くきっかけになります。

五つの「みる」について

「みる」には、漢字が5種類あります。
「見る」「観る」「診る」「看る」「視る」
この5つは同じ「みる」と呼びますが意味は全部違っていますよね。この5種類を場面に応じて使い分けるように意識することで、自分なりに物事の切り口が分かったり、物差し(判断基準)を持てるようになります。
またみえやすくするための8つの工夫というものが紹介されました。
この8つの工夫を自分なりに作ることによって、もっと簡単に物事を捉えられるようになるのではないでしょうか。

今回は村瀬先生・井奥先生より貴重なお話をしていただきました。
学生も真剣に聞いておりとてもよい体験になったのではないかと思います。
ありがとうございました。

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